選ばないことも、選ぶこと

私は朝、クローゼットの前で立ち尽くして何を着るかすごく迷う時があります。

着たい服はあるけど今日は誰に会うんだっけ?この服浮かないかな?とか考えてしまう。

本当は自分が好きな服を着たいだけなのに、無意識に周りの目を意識してしまうんですよね。

たかが服、されど、そこにも選択の揺れがあります。

今この記事を書こうとするときも。

「読まれるもの」を求めて書くのか、「自分が伝えたいもの」を選ぶのか。

その瞬間に既に自分の中で人生の方向性がゆらいでいます。

私たちは無意識に何かを選び、何かを手放しています。

選ぶという行為は、ひとつを迎える代わりに、その他すべてを手放すということでもあります。

その重みに気づかないまま、私たちは日々たくさんの選択をしています。

夢にしても、仕事にしても、恋愛にしても。

選択肢があることが豊かさだと思っていましたが、 本当に大切なことはきっと「選ぶこと」よりも「選んだものと向き合い続けること」なのではと思いました。

哲学者のアリストテレスが、「すべての選択は、何かの善を目指している」つまりどんなに小さな選択でも、そこには必ず理由や願い、責任がある。

きっと私たちはどっちも正解、どっちも怖い、と迷いながらそれでも勇気を出して「これだ」と選ぶ。

多分正解はなくて、その選択を大切に生きていくこと、その選択を信じて生きていくことが、自分の足で立つ感覚を少しずつ育てていける気がします。

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