IELTSって何?英語資格であるIELTS基本情報やメリット、フィリピンでの受験やおすすめ語学学校を一挙ご紹介!
今、世界中で受験者をが増え続け、日本国内での入試でも採用が広がっている「IELTS(アイエルツ)」。フィリピン留学においてもIELTSコースを用意している語学学校は多く、その国際通用性の高さがうかがえます。
一方、名前は聞いたことがあるけれど、いまいち特徴やTOEIC、TOEFLとの違いがわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ここではIELTSの基礎情報から、受験のメリットなどに加え、フィリピンでのIELTS受験の概要や、おすすめのIELTS勉強コースをもつフィリピン語学学校も併せてご紹介しています!語学勉強の情報初心者である方も、受験を考えている方も必見です◎
IELTSとは?
IELTS(International English Language Testing System:アイエルツ)とはイギリスで開発された英語の4技能テストです。
海外への留学や研修、移住のために使える英語力証明テストであり、世界140ヵ国で、教育・政府・国際機関、企業など11,000以上で認定され、英語運用能力試験としては世界最大級を誇っています。
英語圏の中でも特にイギリスやオーストラリア、ニュージーランド、カナダにおいては、ほぼすべての大学や大学院で英語力の証明としてIELTSが採用されており、アメリカでもTOEFL(アメリカ発)に代わる試験として、入学審査の際に採用する教育機関が3,400を超えています。
日本での知名度はTOEIC・英検などに比べてあまり高くありませんが、日本でも近年少しずつ大学生を中心に受験者数は増えています。日本でも大学入試での活用や、団体受験を行う教育機関が増加中なので要チェックです。
試験で測るもの
IELTSは、英語の環境で、授業についていく、または仕事や生活をしていく英語力がどの程度あるかを測るために考案され作られています。
所要時間は約3時間以内で、4つの英語能力(リスニング、リーディング、ライティング、スピーキング)を総合的に測ります。
- リスニング(30分)
- リーディング(60分)
- ライティング(60分)
- スピーキング(11分~14分)
マークシート方式ではなく、筆記またはコンピューターでの入力による解答が求められます。またスピーキングテストは、コンピューターベースであっても、トレーニングを受けた認定試験官と1対1の面接形式で行われ、受験者のコミュニケーション能力が試されます。
海外にいる際、実際にコミュニケーションを取れるかが求められます。Face to Faceのスピーキングテストの形式は自分の英語力を試すのに最も効果的な方法といえるかもしれませんね。
試験の種類
IELTSには、「アカデミック・モジュール」と「ジェネラル・トレーニング・モジュール」の2種類あります。
アカデミック・モジュール
主に英語圏の大学・大学院への留学申請時に利用されます。試験内容も、大学の講義、学術論文、専門家の講演など、学術的な会話や場面を想定した出題が中心となっています。
【アカデミックの受験が求められる例】
・学士および修士学位取得のための海外留学や海外大学に進学
・AOや推薦入試でIELTSの活用を行っている日本の大学、大学院へ出願
・イギリスの大学に正規留学するための学生ビザ(Tier 4)に申請
・英語圏の専門機関における就労時
・具体的な目的はないけど英語の論文などに強くなりたい
ジェネラル・モジュール
英語圏での就職や移住に伴うビザ申請時に利用されます。規定のスコアとともに他の諸条件を満たすことで、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドへの永住申請が可能に。試験では、日常生活や職場でのやり取りに関する設問が多く出題されています。
【ジェネラルの受験が求められる例】
・学士以下の海外留学時
・英語圏における一般的な就職・職業訓練に参加
・英語圏へ移住
・具体的な目的はないけど自分の英語力を試したい
まだまだIELTSには種類があります!
・IELTS for UKVI(Academic/General Training)
イギリスへのビザ申請に必要な英語能力証明テスト(SELT)の1つとして英国政府から正式に認可された試験
・IELTS Life Skills(A1/A2*/B1)
英国ビザ申請者が入国管理審査においてスピーキング・リスニングの英語力を、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)で示されるレベルであることを証明するためのテスト
いずれもイギリスでの就学や就業を希望する方に向けてのもので、英国ビザ申請における英語能力の証明として求められることがあります。詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。
スコアの目安
IELTSは、「合格」「不合格」という結果で表す合否判定試験ではありません。
受験者の英語力を1.0(最低)~9.0(最高)まで0.5刻みでの「バンドスコア」が、ライティング、リーディング、リスニング、スピーキングのそれぞれで算出されます。また4つの技能によるバンドスコアの平均値を算出した点数を、オーバーオール・バンドスコア(総合評価の点数)と呼びます。
IELTSのスコアの有効期限は、筆記テスト当日を含め、通常2年以内です。教育機関などに対し、入学要件を満たす英語力の証明としてスコアを提出する際は、オーバーオール・バンドスコア以外にも「各科目で○点以上を取得」といった条件が設けられている場合があるので、あらかじめ詳細を確認するとともに、有効期限にも気をつけましょう◎
TOEIC、TOEFLとの違い
日本で英語の試験といえば、TOEICやTOEFLをイメージする人も多いでしょう。一体何が違うのでしょうか?
以下の表にTOEIC、TOEFLとIELTSとのそれぞれの受験目的とテスト内容などをまとめてみました!
試験名 | 目的 | 試験内容 | 発祥地 |
TOEIC | 国内就職・昇進 | リスニングとリーディング | アメリカ |
TOEFL | 英語圏への留学・進学 | 4技能すべて | アメリカ |
IELTS | 英語圏への留学・移住 | 4技能すべて | イギリス |
TOEFLとIELTSとの違いがあまりないようにも見えますが、TOEFLはイギリスの大学へ進学する際の留学ビザ申請においてスコアを使用することが原則できなかったり、IELTSはアメリカの一部の大学では認定されていないケースがあったりするので、注意が必要です。
日本では、IELTSと比較すると英検やTOEICのほうが認知されていますが、欧米ではほとんど知られておらず、留学や移住のために英語力を証明する英語資格試験として、採用されないことがほとんどです。
受験のメリット
海外での留学や就職、移住に役立つ
先ほどから述べている通り、IELTSスコアの保有は海外留学や海外移住に役立ちます。
海外留学や海外移住をする際には、「私はこれだけの英語力をもっています」と証明する必要があり、IELTSは英語力証明として様々な英語圏、またヨーロッパでも適用されています。
まだ行き先や計画が漠然としている方も、IELTSスコアを極めることで視野や可能性が広がってくるのではないでしょうか◎
テストの質が高い
IELTSは、特に
- 知識ではなく、言語能力を測る点を意識し、全ての受験生が解答可能な一般的なトピックにより構成
- 作成過程において、皆に適切で公平となるよう、異なる文化背景を持つモニター受験生により広くトライアル
- 現実に即した英語のコミュニケーション能力、ライティングスキルを測ることができる
- 厳格なトレーニングやテストセンター、試験担当者の継続的な監視を通じて、テストの実施が一貫して安全
※詳しくはこちらをご覧ください!
といった側面が高く評価されており、試験のクオリティーと公平性に信頼が集まっています。移民の英語力審査や現地の大学などの学校入学要件にIELTSが使われている理由にも納得がいきますね。
4技能をしっかり可視化!
IELTSを受験すると、「聞く」「読む」「書く」「話す」の4技能全ての能力を測定できます。また、それぞれの分野で採点が分かれているため、それぞれの進歩を確認しやすくなっています◎
また上記の通り、IELTSは質の高いテストなので、自身の「本当の語学スキル」を見つめることができます。
英語力が伸びる
IELTSに向けて勉強することを通して英語力を伸ばすことができます。特にIELTSでのライティングやスピーキングは実用的なスキルが要求されるため、より実践的な語学力を磨くことができます。バランスよく4技能を伸ばせるという点もメリットですね。
フィリピンでIELTSは受けられる?
IELTS公式試験はフィリピンのマニラ、バギオ、バコロド、セブ、ダバオ、セブなど多くの都市で受験が可能です。主催団体はブリティッシュ・カウンシルとIDPの二つです。
日程は主催団体と場所によって異なってきます。滞在先に近い会場を選びつつ、どちらの団体で受ける方が自分のスケジュールに合うかをしっかり確認して受験しましょう◎
また、公式試験会場に指定されているフィリピン語学学校もあります。普段過ごしている慣れた場所での受験はリラックスして受けられますし、何よりアクセスにおける心配がないところがポイントですね。
(例)
- EV English Academy(セブ)
- CIA(マクタン)
学校によっては月1回、またはさらに高い頻度で試験が行われています。学校で受験する際は2週間以上前に申し込みをする必要があり、また定員があるので、早めに申し込みをされることをおすすめしています。
IELTS点数保証コースをもつ、おすすめのフィリピン語学学校
欧米留学ではあまり耳にしませんが、フィリピン留学にはIELTSスコア保証コース(点数保証コース、Guaranteeコースとも呼ぶ)を開講している語学学校が多くあります。
IELTSスコア保証時コースではIELTS模擬試験や試験受験料の支援などが組み込まれており、諸々お得にIELTSスコアのアップを図ることができます🌟
詳しくは、フィリピンのIELTS点数保証コースをもつ語学学校をまとめた記事があるので、こちらを参考にしてみてください!
まとめ
いかがでしたか?今回はIELTSの概要や種類、特徴に加え、フィリピンでの受験や語学学校についても少し触れました。
日本での認知はまだまだとはいえ、時代の移り変わりは早いものです!IELTSの認知度もこれからぐんぐん上がってくることと思います。
何よりもIELTSスコアの取得は、ご自身の未来の可能性を広げることができます。留学などのビジョンをお持ちでない方も、IELTS試験を通して英語力をアップできるので非常におすすめです◎
この記事を通してIELTSに興味を持っていただいたり、受験を検討していただけると幸いです🌟