英語脳ってなんだろう

英語を勉強していると「英語脳」って言葉をよく聞くようになるんですけど、そもそも英語脳って何なんだろうって思いませんか?
英語を英語のまま理解するとか、英語で考えるようになるとか、いろんな説明はあるけど、私は実際に英語を使う環境に入って、ようやくその意味がわかってきた気がします。
結論から言うと英語脳=英語を“処理”じゃなく“反応”できるようになることだと思っています。
最初は誰でも翻訳マシン!
フィリピンでの留学初日、マンツーマンの授業で言われたのが
“Tell me about your weekend”
たったこれだけの質問なのに、私は一回頭の中で
「週末のこと話してってことだとね?えっと・・金曜はまず・・・・」とまず日本語で考えてそれを英語に直すという、めちゃくちゃ非効率な処理をしていました。
そのせいで返答に5秒以上かかる。
しかも文法はバラバラで表現も小学生レベルになってしまう。
これって最初は当然です。
脳が「英語は外国語」と認識している限り、翻訳というステップを挟んで理解しようとする。
でも毎日6〜8時間、英語漬けの生活を続けていると、あるときから変化が起きました。
Are you hungry?→ Yeah, a bit.(自然に口から出てる!)
Wanna grab coffee later? → Sure, I’m free after class.(考える前に反応してる!)
このときの私はもはやhungry=お腹が空いたと翻訳していませんでした。
状況・文脈・イントネーションをそのまま受け取って、英語で返していたんです。
これが「英語脳」だと実感しました。
速さとかではなく“自動化”です。
英語脳ってネイティブのように早口で話すことじゃなく、「英語を英語のまま処理できる感覚」が自動化されてるかどうかなのだと。
日本語でおはようと言われたときに「Good morning」と一瞬で頭に浮かぶ。
それくらい自然に、言語が反応しているかどうかで、これは才能とかではなく、英語にさらされる時間で決まってくると思います。
これもよく聞く話ですが、英語脳って筋トレと似てると思っています。
最初はめっちゃ重い=英語が全然出てこない・・・
続けると少しずつフォームが良くなる=言い回しや反応スピードが安定してくる!?
ある日突然、あれ!軽くなってる=自然に英語で考えられてる!!
筋トレと同じで一気に鍛えることはできないけど続けることで確実に変わっていくものだと思いました。
英語脳を身につけるなら、英語を勉強するものから“使うもの”に変えること。
それは机の上だけでは難しいかもしれません。
言い間違えて笑われた経験とか、沈黙が気まずくて苦笑いしたあの瞬間とか、そういう場数の積み重ねの先に、ちゃんと英語で反応できる脳が育つからです。
英語脳って特別な才能とかじゃなくて、環境と積み重ねの産物だと思います!