「今さら」じゃなく「今から」語学留学を考えるシニアの方へ

60歳、70歳になってから、語学留学?
「今更留学に行って意味あるの?」「日本にいてオンライン英会話で十分」
おそらくこれが多くの人の意見だと思います。
実際、考えればその通りです。
住み慣れた場所を離れて、わざわざ費用をかけて海外に行く。
時間も体力も限られてくる中で、英語を学びに行くというのは、“非効率”な選択肢にも思える。
けど、その非効率な道を選ぶ人たちがいます。
留学を求めているのは、単なる語学力の向上だけではありません。
それでもあえて、その選択をする方がいます。
英語の勉強というよりも、これまでとは違う一歩を踏み出したい。
そんな気持ちで留学を選ぶ方が多くいます。
環境を変えることで見えるものがある
60代や70代になり、仕事を離れたり子育てが終わったりして、自分の時間が増えるというのは大きな変化だと思います。
その時間をどう使うかは人それぞれですが、中には「毎日予定はあっても気持ちが動かない」「社会とのつながりが薄れている」と感じる方。
自由になったはずなのに、漠然とした物足りなさを感じているという方と、さまざまな気持ちで過ごしている方がいます。
この状態でいきなり何かを変えようとするのは、簡単なことではないと思います。
意志の力だけで生活を変えるのは難しいからこそ、環境そのものを変えるという手段が語学留学です。
語学留学では、日常の中で英語を使って、さまざまな国籍の生徒とコミュニケーションを取らなければならない状況に置かれます。
その相手の多くは、自分とは世代も文化も異なる人たちです。
慣れない言語で自分を表現することに最初は戸惑うかもしれませんが、その不自由さが、自分の考え方や行動パターンを見直すきっかけになるのです。
年齢に関係なく、人との関わりは力になる
2022年春、68歳で語学留学を決めた男性がいました。
定年まで会社一筋で働き続けて子どもも独立して、ようやく自分の時間ができたものの、“自由”になったはずの毎日が、思っていたほど楽しくはなかったと言います。
「誰にも頼られないって、こんなに静かなことなんだと思いました」
寂しいというより、社会との接点がなくなる感覚。
スケジュールは埋まっていてもどこか「自分の番はもう終わった」と感じてしまう日々。
そんな中で選んだのが、フィリピンのバギオでの語学留学でした。
英語は初心者だったので、「若い人の足を引っ張らないように」という気持ちで最初は控えめだったそうですが、徐々にその姿勢が変わっていきました。
フィリピン人の講師が笑ってくれる。クラスメイトが自然に助けてくれる。
ここでは完璧に話すことより、「伝えようとする姿勢」が受け入れられる場でした。
「自分の言葉が、ちゃんと届く感覚が、なんだか久しぶりだったんです」
英語が不自由なぶん、相手の顔をよく見るようになり、言葉も丁寧に選ぶようになりました。
伝えたいと思って発した言葉に反応が返ってくる、その一つひとつが心を動かしました。
“英語ができない自分”ではなく“伝えられる自分”として誰かと関わる。
そんな時間この年齢になっても、「自分はまだ動ける」「まだ誰かと関われる」という実感につながっていったのです。
自分らしさを再確認する機会としての留学
「自分らしさを大切にしたい」と思っても、そもそもその“自分らしさ”が何なのか、うまく言葉にできないことがあります。
長く家庭や仕事で役割を果たしてきた方ほど、「自分としての振る舞い」よりも「求められる振る舞い」に時間を使ってきたからです。
語学留学では、そうした役割や肩書きが通用しません。
誰も自分を知らない環境の中で、目の前の相手にどう話しかけるか、どんな言葉を使って伝えるか。
そのやりとりの中で、自分の言葉の癖や、無意識の思考パターンが少しずつ見えてきます。
英語がうまく話せないときでも、先生が根気強く聞いてくれたり、クラスメイトが言葉を補ってくれたりすることがあります。
間違いを笑われることもなく、うまく言えなくても真剣に受け止めてもらえる。
そんな場面を何度か繰り返すうちに、「言葉に詰まっても、自分の考えは伝えていいんだ」と感じられるようになっていきます。
言葉のうまさや正しさではなく、自分の中にある考えを相手に届けようとすること。
そこに価値を置けるようになることで「これが今の自分の表現なんだ」と思える感覚が育っていくのです。
「まだ自分は動ける」という実感
語学留学に行ったからといって、英語が完璧に話せるようになるとは限りません。
授業で考えを伝えること、わからないことを質問すること、日常の買い物や食事の場面で人と接すること。
その積み重ねの中で、自分の言葉でやり取りする姿勢や、異なる文化の中で相手を理解しようとする力が、少しずつ身についていきます。
自宅で毎日同じルーティンをこなしていると、どうしても人との関わりが限定されてきます。
語学留学のように一気に環境が変わると、自分の中の「関わり方」や「考え方」にまで変化が生まれてきます。
年齢に関係なく、このような変化の場はやっぱり必要だと感じています。
人生の後半を、どう過ごすか。
正解はありませんが「何かしたいけど、何から始めたらいいかわからない」と思っている方にとって、語学留学は実際的な一歩になるかもしれません。
もし「自分にも行けるのかな」「どんな風に準備をすればいいんだろう」と悩み中でしたら、LINEで気軽にご相談いただけます。
私たちも、最初の一歩を踏み出すお手伝いができたら嬉しいです。
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