【フィリピン料理15選】伝統料理からファストフードまで!レチョンなど日本人が親しみやすい厳選料理をご紹介!
「フィリピンならではの伝統料理やスイーツ、ファストフードを楽しみたい!」という方のため、代表的なフィリピン料理を紹介していきます!
フィリピンには、日本食や韓国料理、洋食などのお店もたくさんありますが、せっかくフィリピンに来たからには、本場の料理を堪能したいところ…
フィリピン料理の種類や食材、気になる料理のお味など詳しく届けします!
フィリピン料理は日本人の口に合う?
フィリピン料理と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?
なかなかピンとこない方もいらっしゃると思いますが、比較的日本人の口に合う美味しい料理がたくさんあるといわれています。
フィリピンには、先住民族が食べていた、素材の味をストレートに味合えるシンプルな調理法の料理から、スペインや中国の食文化を取り入れた料理などもあり、多彩な味わいを持っています。
また、揚げ物、焼き(グリル)、ソテー、煮込みなど、日本でも一般的な調理法を用いているため、日本人の口に合う理由の一つとなっているのではないでしょうか。
フィリピン国民の主食は、日本と同じお米です。食材は島国のため、新鮮な魚介類を使ったものが多く、日本人に馴染みやすい料理が数多くあります。もちろん肉類を使った料理も多く、フィリピンの人気料理には欠かせない食材です。
味付けは、基本的には甘めの仕上がりの料理が多いといわれていますが、塩、醤油、ケチャップ、オイスターソース、魚醤、とうがらし、胡椒といった日本でもよく使われるものがフィリピンでも使われているので、口馴染みは良いのではないでしょうか。
おすすめフィリピン料理 【15選】
それでは行ってみましょう!!
①レチョン:豚の丸焼き
フィリピン全土の郷土料理で、お祭りや結婚式などの行事や祭事に欠かせない、豚の丸焼きです。
「レチョン」とは「丸焼き」の意味。この料理はセブ島が発祥の地とされており、セブ島のレチョンは特に有名です。
内蔵を取り出し、空いたスペースにレモングラス、タマネギ、ニンニクなどのさまざまなハーブを詰めた豚を炭火でじっくりローストしているので、パリパリと香ばしい皮と、ジューシーな豚肉の食感を楽しみながら、ガーリックや甘酸っぱいビネガーなどのソースと一緒に食べます。
レチョンを作るには時間がかかりますが、もう少し簡単にできるのがレチョン・カワリといって豚肉を油で揚げ、ぶつ切りにして盛り付けたものです。こちらも皮はパリパリ、肉汁たっぷりの仕上がりです。
レチョンはセブで有名な「House Of Lechon」というレストランでも食べることができますし、ナイトマーケットの露店などでも提供しています。お店によって味付けが異なるので、是非食べ比べしてみてください!
②シニガン:フィリピンの代表的スープ
フィリピンを代表する伝統的なスープ。日本での味噌汁にあたる存在です。
野菜とエビをベースに煮込み、タマリンドという酸味のあるマメ科の果物で味付けしたものです。
エビの他に、肉類や魚介を使うこともあり、レシピのバリエーションが豊か!トマトやタマネギ、大根といった野菜がたっぷり摂れるので、とってもヘルシーです♪
食欲をそそり、クセになる酸味はお米とよく合い、ご飯にかけて食べるのがフィリピン流です!暑い日や夏バテ気味の時にも最適なスープです。
③シシグ:豚肉の炒め物
細かく刻んだ豚肉を、醤油、ビネガー、唐辛子、ニンニクで炒めたフィリピンの鉄板料理。
ルソン島中部のパンパンガ州発祥の料理といわれていますが、今ではフィリピン全土で食べられているB級グルメ。
豚肉はほほ肉を使うのが一般的ですが、耳や内臓、また鶏レバーや魚を使ったものもあります。
日本人が選ぶフィリピン料理ベスト3に入る人気料理と言われています。脂っこくてしっかりした味付けなのでビールのお供にぴったり。卵と絡めて食べると、さらに美味しい!
④クリスピー・パタ:豚足の揚げ物
豚足やすね肉をじっくり茹で、タレに漬け込んだあと、熱々の油でカリッと揚げた料理。
揚げた豚足には醤油やお酢をお好みでつけます。豚の足先やスネなどの関節部分にはコラーゲンがたっぷり含まれているので、美肌効果も期待できます。
ご飯との相性も抜群、お酒のおつまみにも◎ 日本人の口にもよく合うお味ですが、じっくり油で揚げてあるのでカロリー注意です笑
シシグやクリスピー・パタなどのお酒とよく合う料理をご紹介しましたが、フィリピンには「サンミゲルビール」という人気なビールがあります。アジアを代表する世界的に有名なフィリピンのブランドです。
100年以上の伝統により醸造された各種製品があり、一口にサンミゲルビールといってもその種類は豊富です。味や喉ごし、香りなど各種異なりますが、すべて独自のサンミゲルビールとしての特徴を持っており、世界的にも評価され、フィリピンの象徴的な文化を継承しています。
フルボディーでリッチな味わい。伝統的なクラシックボトルもレトロでかわいいので、写真映え間違えなし♪
⑤アドボ:お肉と酢の煮込み料理
豚肉や鶏肉、牛肉をニンニクや酢、醤油、胡麻と一緒に煮込んだ料理です。
もともとスペインの肉料理“アドバード”を原型とするフィリピンの代表的な家庭料理がアドボです。料理名自体が“漬け込む”という意味を持つ言葉で、文字通り肉は酢を主体とした調味液に漬け込んでから調理します。
フィリピンの代表的な家庭料理で、家庭ごとにレシピが異なるほどポピュラーな料理です。
ご飯と一緒に盛り付けて食べるのが一般的で私たち日本人にとっても食べやすく、ご飯が進むメインディッシュです。酢の効果で柔らかくジューシーになったお肉と酢の適度な酸味がクセになる!
⑥パンシットカントン:フィリピン焼きそば
麺を肉や野菜と一緒に炒めた焼きそば料理。
フィリピン料理のレストランに必ずあるような定番料理です。
味付けはソースではなく、醤油とナンブラー、塩、胡椒などが使われています。あっさりとした塩味で、お店などではテーベルに置いてある魚醤やチリソースでお好みの味に調整したり、柑橘類のカラマンシーを絞ったりして食べるのが一般的。
中華麺のほかにビーフンや春雨を用いたものもあります。
⑦キニラウ:海鮮マリネ
刺身と野菜をお酢であえたフィリピンのマリネです。
魚は白身魚やタンギンギ(さわら)、マグロやサバなどが主に使われ、ビネガー、生姜、カラマンシーでマリネをしています。
さらに塩・胡椒・生姜といったスパイスを加え、玉ねぎ、きゅうりなどの野菜と盛り合わせます。ココナッツミルクや砂糖などを加え、酸味を抑える作り方も一般的なようです。
野菜とのバランスもよくヘルシー!
揚げ物や油の多い料理ばかりの中で、さっぱりした料理を食べたい時におすすめの料理の一つです♪
⑧メチャド:牛肉とトマトのシチュー
フィリピンの肉料理で、シチューに近い料理です。
こちらもスペイン料理の影響を受けている伝統的なフィリピン料理の一つ。
ラードで包んだ牛肉を、酢、醤油、カラマンシーのジュース、つぶしたニンニク、コショウ、ローリエからなるマリネ液に浸し、油かラードで全ての面に素早く焦げ目をつけるまでさっと焼いたものに、輪切りのタマネギやトマトソースを加え、肉がグレイビー状になるまでゆっくり蒸し煮しています。
酢やカラマンシーが本場流の味の決め手!じっくり煮たお肉がホロホロで美味しい!
先ほどからたびたび登場しているカラマンシー(Calamansi)とは、柑橘類の一種で、主に東南アジアで生産され、特にフィリピンには非常に大人気です。
ライムやすだちに似ていて、果皮は甘いのに、味はかなり酸っぱいという特徴的な柑橘類です。
日本料理ですだちが使われているように、フィリピンではカラマンシーをお肉やお魚にかけるのはもちろん、ジュースやジャム、カクテルに入れたり、スープや薬に使ったりと大活躍です。
⑨カレカレ:肉と野菜とピーナッツのシチュー
野菜と牛肉をピーナッツソースで煮込んだフィリピンの定番料理です。
カレーを連想してしまう名前と見た目ですが、ピーナッツの香り漂うまろやかなシチューに似た味わいです。
具材は、牛肉にインゲン、青梗菜、ナス、バナナの花などが使われ、食べ応えがあります。地域によって豚肉や鶏肉、ヤギ肉を使うこともあります。
日本では味わえないような風味なのでぜひ挑戦してみてください。
⑩イナサル:鶏肉の炭火焼き
醤油やレモンなどに漬けたして鶏肉を炭火で焼いた料理です。
イナサルはもともと現地の言葉で「ロースト」という意味があり、本来は屋台で見かける焼き鳥のようなものをそう呼びます。
フィリピンにはバーベキューキチンの有名なチェーン店「Mang Inasal(マン・イナサル)」もあり、美味しいイナサルを食べることができます。
イナサルはご飯やスープと一緒に食べることが多く、酢や生姜、ニンニク、レモングラスなどの味付けがされています。しっかりグリルしてあるチキンは食べ応えありです!
⑪ピナクベット:フィリピン版ラタトューユ
フィリピン版ラタトゥーユともいわれていて、野菜をたっぷりと使った料理です。
フィリピン・ルソン島北部にあるイロカノ地方の名物料理で、カボチャやナス、オクラ、トマト、インゲンなどの野菜を豚肉と一緒に煮込み、味の決め手、バゴーン アラマン(アミエビの塩辛)というフィリピンの調味料を加えます。
豚とエビの旨味、野菜の甘味がマッチしていて、栄養満点の一品です。
⑫ブラロ:牛の骨付きすね肉スープ
牛すね肉を脂やコラーゲンがスープに溶け込むまでじっくり煮込んだ料理。
タガイタイの名物料理でもあり、肉がほぐれるように柔らかく、牛骨から染み出した濃厚な旨味エキスがたまらない!
スープは程よい塩味で整えられていており、しょうがなどが隠し味に入ってます。スイートコーンやジャガイモ、ヤマネギ、さやいんげん、白菜などの野菜も入っていてヘルシー!お米ともよく合います◎
⑬ルンピア:フィリピン春巻き
フィリピン風の春巻き。
具はつくり手によって様々ですが、主にエビ、鶏肉、豚肉などにココナッツの実を混ぜたものが入っており、チリソースをつけて食べます。
カリッとあがっていて香ばしく、小腹が空いたときにぴったり。屋台などでも売っていて、気軽につまめます♪
⑭ビコール・エクスプレス:唐辛子と豚の煮込み料理
唐辛子と豚肉をココナッツミルクで煮込んだピリッと辛旨い一品。
ルソン島南部にあるビコール地方の名物料理であり、料理名は、かつてマニラとビコール地方のレガスピを結んでいた長距離列車ビコール・エクスプレスから取っています。
豚肉をココナッツミルクで煮込んだ南国らしい料理なのですが、フィリピンでは珍しい唐辛子を使用している料理で、辛い味を楽しめます。甘口の料理が多いフィリピンで「味変」するのにおすすめの料理!
⑮バロット:孵化寸前のアヒルのゆで卵
孵化寸前のアヒルのゆで卵です。
お値段は1個20ペソ(50円程度)と安いのに、栄養価が高く精力増強にもなると言われているため、フィリピンのストリートフードとして人気ですが、「孵化直前の卵を食す」ということで、実は現地フィリピンでも好き嫌いが分かれるんだそう…
街中を歩いていると、「バローット」と叫びながら自転車で売り歩いているバロット屋さんがいるので、購入する際は声をかけてみましょう。
孵化状況や日数によって味や口当たりは異なり、孵化直前の雛のくちばしや骨があるため、エビ殻のようなパリパリとした食感と、ふわっと鶏肉の味が感じられます。まだ卵に近いものは、より濃厚な卵黄の塊を食べているような味がします。
一般的には塩や酢と一緒に食べられますが、地域によってはガーリックや他の調味料を加えたバリエーションも存在します。
フィリピン留学や旅行での話題になること間違いなしのバロット。食べるのになかなか勇気が必要な珍味ですが、ぜひ挑戦してみてください!
フィリピン料理〜番外編〜
スイーツ
トロン:バナナの揚げ春巻き
バナナを春巻きの皮で巻いて揚げたフィリピンの定番スイーツ。
フィリピンにはバナナを使ったストリートフードがいくつかあり、その一つです。
料理用バナナに黒砂糖たっぷりまぶし、春巻きの皮で包み揚げ♪
パリッとした春巻きの皮に、甘くてとろっとしたバナナが包まれいて美味しい!1つ10〜30ぺソ程度と手軽に購入することが出来るため、小腹が空いた時にもオススメです◎
ハロハロ:まぜこぜパフェ
フィリピンの代表的なデザート。
ハロハロとはタガログ語で「まぜこぜ」という意味があります。
ナタデココや数種類のゼリー、かき氷、練乳、フルーツ、煮豆、プリン、アイスクリームなどを盛り付け、混ぜて食べます。
多彩な味と食感を楽しめるスイーツです。
ファストフード
ジョリビー
ジョリビーとはフィリピンで一番人気のファーストフード店。
店前ではミツバチをモチーフとしたキャラクター、リトル・ジョリビーが迎えてくれます。
ファストフード業界において、マクドナルドが世界的に店舗を拡大していますが、No.1シェアを獲得できない国の一つがフィリピンなんです。
フィリピン国内のジョリビーの店舗数は、約900店舗、マクドナルドが約460店舗(2015年時点)なので、店舗数も約2倍となっています。
例えば、セブシティの中心に位置するオスメニア・サークルから、有名なショッピンセンターであるアヤラ・センター・セブまで2.8kmの距離がありますが、その2箇所を中心に見ると、地図中心部だけで10店舗ものジョリビーが位置していることがわかります。ジョリビー密集地帯!!
特徴は、甘めの味付けです。ジョリビーではトマトケチャップではなく、バナナケチャップが使用されています。ハンバーガーやスパゲッティなど甘めの味付けになるので、好みは分かれますが、フィリピンへ来たらぜひ一度はチャレンジしてみてください!
まとめ
今回は、フィリピンに行ったら是非とも食べておきたいフィリピン料理をご紹介しました。いくつか気になる料理があったのではないでしょうか?
留学の際、食事も大事な楽しみの1つ。フィリピン料理はフィリピンの歴史や文化も深く関わっており、食を通してその魅力に触れることができます。
皆さんもぜひ気になるフィリピン料理をチェックして、現地でフィリピンの食文化も楽しんで、お気に入りを見つけてみてください!