フィリピン留学にかかる費用を徹底解説 授業料・滞在費・現地費用まとめ

留学を考えるとき、多くの方が最初に気になるのが「どんな費用がかかるのか」という点ではないでしょうか。

フィリピン留学は欧米に比べてコストを抑えられると言われていますが、実際には授業料や滞在費に加えて、現地で必要となる手続き費用や生活費など、さまざまな項目が関わってきます。

この記事では、留学前に準備する費用と現地で発生する費用をわかりやすく整理し、それぞれの特徴や注意点を解説していきます。

これから留学を検討される方にとって、全体像をつかむ参考になれば幸いです!

目次

費用の全体像

費用科目内容目安費用
渡航前授業料+入学金授業料・滞在費・食費を含むことが多い。
学校によって条件に差あり
4週間:約16万〜25万円以上
宿泊費授業料とセットが一般的。
部屋タイプで費用差あり
プランに含まれる
航空券時期で変動。繁忙期は大幅に高騰5〜10万円(繁忙期は15万円以上)
海外旅行保険任意だが加入推奨(医療・携行品補償)1〜3万円(1か月)
現地SSP(特別就学許可証)観光ビザで学ぶために必要。6か月有効約16,000〜19,000円
SSP I-CardSSP申請と同時発行される登録カード約12,000円
ACR I-Card59日以上滞在で必要約9,800円
ビザ延長30日以上滞在で必要。学校が代行可4週間ごとに1〜2万円
ECC(出国許可証)6か月以上滞在者に必要約6,600円
学生証発行学校独自のIDカード約500〜1,000円
光熱費電気・水道。使用量精算が多い月2,000〜5,000円
教材費コース・レベルにより冊数変動数百円〜2,000円/冊
寮デポジット備品破損がなければ返金約1万円前後
施設管理費共用施設維持のため月数千円程度
空港ピックアップ学校スタッフによる送迎片道1,500〜3,000円
現地生活費日用品・外食・観光など週1万円〜(活動次第で増加)

出発前にかかる費用

費用科目説明目安費用
授業料+入学金授業料・滞在費・食費を含むことが多いが、学校により条件は異なる4週間:約16万〜25万円以上
宿泊費授業料とセットが一般的。部屋タイプで変動プランに含まれる
航空券繁忙期は大幅に高騰5〜10万円(繁忙期15万円以上)
海外旅行保険任意だが加入推奨(医療・携行品補償など)1〜3万円(1か月)

現地でかかる費用

費用科目説明目安費用
SSP(特別就学許可証)観光ビザで学ぶために必要(6か月有効)約16,000〜19,000円
SSP I-CardSSP申請と同時発行される登録カード約12,000円
ACR I-Card59日以上滞在で必要約9,800円
ビザ延長30日以上滞在で必要。学校が代行可4週間ごとに1〜2万円
ECC(出国許可証)6か月以上滞在者に必要約6,600円
学生証発行学校独自のIDカード約500〜1,000円
光熱費電気・水道。使用量精算が多い月2,000〜5,000円
教材費レベル・コースにより異なる数百円〜2,000円/冊
寮デポジット備品破損がなければ返金約1万円前後
施設管理費共用施設維持のため月数千円程度
空港ピックアップ学校スタッフによる送迎(片道のみ)1,500〜3,000円
現地生活費日用品・外食・観光など週1万円〜(活動次第で増加)


渡航前に必要な費用

日本の一万円札

授業料+入学金

留学先の学校にかかる授業料や滞在費は、基本的に出発前に(代理店などを通して)学校へお支払いいただきます。

多くの学校では授業料に滞在費や食費が含まれていますが、学校によっては「1日3食」ではなく「朝食のみ」であったり、洗濯代など一部の費用は現地で別途支払いが必要な場合もあります。詳細については申し込みの前に各学校の料金案内をご確認ください。

費用の算出通貨は学校によって異なり、日本円で設定されているところもあれば、米ドルで設定されているところもあります。日本円建ての場合は為替レートに左右されませんが、米ドル建ての場合は為替の変動により総額が大きく変わる可能性があるため、日々のレート確認も重要になります。

また、フィリピンの語学学校では、受講するプログラムによって費用が大きく異なります。一般的な英語コースの場合、平均的な授業料は1週間あたり約6万円、4週間で約16万円ほどです。一方、外部のコンドミニアムやホテル滞在を選択したり、専門的なスキルを学ぶコースを受講したりする場合には、4週間で25万円以上かかることも多くあります。

寮・宿泊費

フィリピン留学では、ほとんどの学校がキャンパス内または提携先の寮を用意しています。

宿泊費は授業料とセットで支払うのが一般的で、料金には食事が含まれている場合が多いです。ただ、食事の回数(1日3食/朝食のみなど)や洗濯・清掃サービスの有無は学校によって異なります。

また、部屋のタイプは1人部屋から4人部屋または複数人部屋まで選択でき、部屋タイプによって費用が大きく変動します。プライベートを重視する方は1人部屋、コストを抑えたい方や交流を楽しみたい方は2〜4人部屋を選ぶのがいいでしょう。

航空券代

フィリピンへの航空券の相場は往復5万円~10万円が目安で購入できますが、ゴールデンウィーク・お盆・年末年始などの繁忙期には15万円を超えるケースもあるため注意が必要です。

日本からフィリピンまでは直行便が多数運航されており、移動時間も短いため負担は比較的小さいのが特徴です。フィリピン航空、セブパシフィック、ジェットスター、JALなど主要航空会社に加え、LCC(ローコストキャリア)も充実しています。

特にLCCは定期的に大幅な割引キャンペーンを行っているため、SNSなどで最新情報をチェックしておくとお得に航空券を手に入れることができます。繁忙期に渡航予定の場合は、価格が大きく上がる前に早めの予約を心掛けましょう。

安い時期(オフシーズン)

  • 4月中旬~6月
  • 10月~11月の平日

高い時期(ハイシーズン)

  • 年末年始
  • ゴールデンウィーク
  • お盆休み
  • 3月、8月、9月の学生の長期休暇期間

海外旅行保険料

フィリピン留学において海外旅行保険への加入は必須ではありませんが、安心のため加入しておくことを強くおすすめします。

クレジットカード付帯の保険は「自動付帯」と「利用付帯」があり、補償内容や金額に大きな差があります。一般カードでは治療費が含まれない、あるいは50万円程度しか補償されないケースもあり、十分とはいえません。現地で補償確認に時間がかかり治療が遅れる例も報告されています。

フィリピンでは治療費を支払える保証がなければ治療が始まらないため、専用の海外旅行保険に加入しておくのが安心です。

基本プラン
約12,000〜20,000円(治療費・携行品・賠償責任など)

現地で必要な費用

フィリピンペソ

SSP(特別就学許可証)

SSP(Special Study Permit/特別就学許可証)は、観光ビザでフィリピンに滞在しながら合法的に勉強するために必要な許可証です。

費用は学校や地域によって異なり、6,800ペソ(約19,000円)または6,500ペソ(約16,250円)となります。
有効期間は1回の申請につき6か月間で、6か月を超える留学をする場合には更新が必要です。

また、6か月未満の留学であっても、途中で転校する場合には再申請が必要になりますので注意が必要です。

SSP I-Card(SSP E-Card)

SSP I-Card(SSP E-Cardとも呼ばれる)は、SSPの申請時にあわせて発行されるSSPに付随して発行される外国人登録証で、取得が義務化されています。

有効期限は1年間で、この期間内であれば転校しても再申請は不要です。

ACR I-Cardとは別の証明書である点に注意が必要です。手続きは学校が代行して行うため、学生はパスポートと費用を提出するだけで完了します。

費用はおよそ4,500ペソ(約12,600円)です。

ACR I-Card(外国人登録証/59日以上)

ACR I-Card(Alien Certificate of Registration Identity Card)は、59日以上フィリピンに滞在する外国人に取得が義務付けられている身分証明カードです。

申請時には指紋登録などの手続きが必要となるため、ビザ延長と違って代理申請はできず、必ず留学生本人が手続きを行わなければなりません。

費用は3,500ペソ(約9,800円)です。

ECC

ECC(Emigration Clearance Certificate/出国許可証)は、6か月以上フィリピンに滞在した人が出国する際に必要な書類です。

ECCはビザ延長が正しく行われているか、現地での犯罪歴がないかを確認するための証明書となります。申請費用は2,880ペソ(約6,624円)で、有効期限は1か月間です。

そのため、出国予定日の1〜2週間前には申請しておくことをおすすめします。6か月以上滞在していたにもかかわらずECCを取得せずに出国しようとすると、出国手続きができないため注意が必要です。

ビザ延長費用(30日以上)

フィリピンでは30日以内の滞在であればビザの申請は不要ですが、30日を超える留学の場合は観光ビザの延長が必要になります。

旅行目的の場合はご自身で移民局へ手続きに行く必要がありますが、留学の場合は多くの学校でスタッフがまとめて代行申請を行っています。

費用は例として8週間までは4,140ペソ(約11,592円)12週間までは9,550ペソ(約26,740円)など4週間ごとに申請が必要となります。学校によっては代行手数料が別途かかる場合があります。

学生証ID発行

学生証IDは、各語学学校が独自に発行するもので、在籍している学生であることを証明するカードです。

多くの場合、プラスチック製でストラップ付きの形で配布され、現地費用として支払いが必要になります。外出時には携帯が義務付けられており、身分証明としての役割も果たすため、パスポートと同様に大切に扱う必要があります。

施設管理費(メンテナンス費)

学校には、カフェエリアや自習スペース、プール、ジム、運動場など、生徒が自由に利用できる共用施設が整備されています。

これらの施設を利用するにあたり、現地で「施設管理料」や「メンテナンス費」として費用を支払う必要があります。
この費用は、清掃や修理、設備の維持管理にかかる人件費や物品費用に充てられており、快適な環境を保つために必要なものと考えると分かりやすいでしょう。

寮デポジット

寮のデポジットは平均4,000ペソ(約1万円)ほどに設定されており、滞在中に備品の破損や紛失がなければ卒業時に全額返金されます。金額は滞在期間や部屋タイプ、学校によって異なる場合があります。

光熱費

滞在寮の光熱費(電気・水道)は、現地で別途支払う必要があります。

学校によって支払い方法は異なり、留学期間に応じて固定料金が決まっているタイプと、基本料に加えて使用量に応じて精算するタイプの2種類があります。
特にフィリピンは電気代が高く、エアコンを長時間利用すると費用が大幅に膨らむこともあります。そのため、個人または部屋単位で使った分を負担する方式が一般的です。

多くの学校では各部屋にメーターが設置されており、使用量に応じてデポジットから差し引かれる仕組みを採用しています。
これまでご紹介したSSPやビザ関連の費用はどの学校でも共通でしたが、光熱費は学校ごとにルールが異なります。

授業料に含まれているケースもあれば、週ごとの固定料金や使用量に応じた従量課金となる場合もあります。特にエアコンをつけっぱなしにすると想定以上の金額になることがあるので注意が必要です。

教材費

フィリピンの語学学校では、初日のオリエンテーション時に英語力を測るためのレベルテストが実施されます。その結果に基づいて、一人ひとりに合った教材が配布されます。

教材の冊数は英語レベルや受講コースによって異なるため、教材費は現地精算となるのが一般的です。

留学期間が2〜3か月以上の中長期の場合は、英語力の向上に伴って新しい教材が必要となり、追加費用が発生する場合もあります。

学校によって教材の種類は大きく異なり、多くの学校ではコピー教材を採用しており比較的安価ですが、正規テキストを利用する学校では1冊あたり2,000円以上と高額になる傾向があったります。

使用冊数は留学期間に左右されるため、事前にどの程度かかるか見積もっておくと安心です。

学校ピックアップ

空港ピックアップとは、フィリピン到着時に空港で出迎えを受け、そのまま学校まで送迎してもらうサービスです。

対象となるのは 往路(空港→学校) の片道送迎のみである点に注意が必要です。

このサービスは任意であり、自分で学校まで移動する場合には費用は発生しません。また、帰国時の 学校→空港 の送迎については、別途料金を支払うことで対応してくれる学校もあります。

現地生活費

生活費は現地での過ごし方によって大きく異なりますが、目安は1週間あたり約1万円です。

学校によっては備品が一部支給される場合もありますが、洗顔やシャンプーなどの日用品は基本的に自分で用意する必要があります。

また、食事提供の有無も学校によって異なり、1日3食が含まれる場合もあれば、夕食のみの提供といったケースもあります。そのため、食事が含まれない場合には追加の食費を考慮しておきましょう。

さらに、週末にアイランドホッピングや観光を楽しむ予定がある場合は、週2〜3万円程度の余裕を持った予算を準備しておくと安心です。

実際のところ、「1週間1万円」という目安はあくまで最低ライン。毎週末アクティビティに参加したり、欧米や中東など比較的お金に余裕のある留学生と一緒に遊んでいると、気づけば予算オーバー…というのも珍しくありません。友人関係やライフスタイルによって、生活費は大きく変わることを覚えておきましょう。

まとめ

フィリピン留学では、授業料や宿泊費といった出発前に支払う費用に加え、SSPやビザ延長、光熱費や教材費など、現地で必要になる費用が多く存在します。さらに、航空券代や海外旅行保険、生活費といった出費も含めて考える必要があります。

大きな特徴として、欧米留学に比べて総費用を抑えられる一方で、「為替の変動」「現地で発生する追加費用」また、「航空券を取得する時期」によって予算が想定以上になることもある点には注意が必要です。

費用を正しく把握するには、事前に学校の料金案内をよく確認し、出発前に支払う分と現地精算が必要な分を分けて整理しておくことが大切です。加えて、キャンペーンやオフシーズンを活用することで、さらに留学費用を抑えることも可能です。

安心して学習に集中するためにも、費用面での準備をしっかり整え、自分に合ったスタイルで充実したフィリピン留学を実現してください!

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