【フィリピンのクリスマス事情】日本とどう違う?マニート・マニータ(プレゼント交換)やディナー、街の雰囲気を解説!

トナカイ

ク~リス~マ~ス~が今年も~や~ってくる~♪

12月に入る前からクリスマスモードに入る日本。街がキラキラ光り始めますね。皆さんは、他国のクリスマスがどんなものか考えたことはあるでしょうか。今回は、南国フィリピンのクリスマスについてご紹介します!

目次

フィリピンのクリスマスは日本と違うの?

日本でクリスマスというと、「雪がしんしん降り積もる中、街はイルミネーションぴかぴか光り、サンタさんがプレゼントを届ける…」というイメージを抱く方が多いと思います。

Uさん

クリスマスはサンタさんからプレゼントがもらえる日だよ!

Iさん

クリスマスはパートナーと一緒にディナーを楽しむよ♪ホワイトクリスマスになったらいいな~

フィリピンでも同じでしょうか?見てみましょう!

フィリピンのクリスマスは日本と違う!

南国フィリピンのクリスマスは、日本とかなり異なります。雪が無いのはもちろんですが、それだけではありません

まず、クリスマスへの想い入れが日本とは異なります。「プレゼント貰えてうれしいな~」「美味しい物食べれて楽しいな」というレベルではありません。その背景には、宗教があります。これは後ほど詳しく説明します!

具体的に異なるポイントとしては、クリスマスの食事プレゼント、当日の過ごし方、街の雰囲気などが挙げられます!サンタクロース事情にも違いが…!?詳しくは後ほどご説明します!

なぜフィリピンと日本のクリスマスは異なるのか

それでは、なぜフィリピンと日本でクリスマスが異なるのでしょうか。その背景には、キリスト教の存在があります。

まずは、クリスマスとキリスト教の関係を確認していきましょう。「Christmass(クリスマス)」という言葉は、「Christ(キリスト)」「mas(ミサ)」という単語に分解できます。クリスマスとは、「キリストの誕生を祝う日」というのが本来の意味です。

それでは、フィリピンとキリスト教の関係を見てみましょう。なんと、フィリピン人の93%はキリスト教徒、そのうち83%はカトリック教徒だと言われています。実はフィリピンは、アジアの中で唯一、キリスト教徒が多い国家なのです。

そのため、ほとんどのフィリピン人にとってクリスマスは、「キリストの誕生を祝う日」として非常に重要視されています。日本人が年越しをするような気持ちで、フィリピン人はクリスマスを迎えるようです。

フィリピンのクリスマスの過ごし方

それでは、フィリピンにおけるクリスマスの一般的な過ごし方を見ていきましょう!今回は、食べ物、プレゼント、当日の過ごし方、街の雰囲気、クリスマスソングについて取り上げます。

当日の過ごし方編

日本のクリスマスとえば、クリスマス当日よりもクリスマスイヴの方が盛り上がりを見せます。一方、フィリピンではクリスマス当日の方が重要視されています。また、クリスマス当日の過ごし方も日本とは異なります。詳しく見てみましょう!

クリスマスは誰と過ごす?

フィリピンでは、クリスマス当日は家族と過ごすのが一般的です。クリスマスイヴも同様です。日本では、恋人や友人と過ごすことが多く、文化の違いが見えますね。

フィリピンでは、「12月24日→12月25日」は年越しと同じくらい重要とされています。日本人が、年越しやお正月に帰省するように、フィリピン人はクリスマスに向けて帰省します。

「日本の年越し・お正月=フィリピンのクリスマス」と思えば、その文化の違いをイメージしやすいかもしれません◎

クリスマスは何をする?

フィリピンでは、12月16日~24日の間、早朝~朝9時に教会で行われるミサに通う文化があります。毎日通うと、願いが叶うと言われています。

24日の朝にミサへ行ったあとは、家で過ごすことがほとんどです。ショッピングモールへ出かける人もいますが、かなりの混雑です。また、クリスマスはフィリピン人にとって大切な祝日ですので、休業となっているレストランも多くなります。そうなると、「家族との時間を大事にしよう」と、家で過ごすパターンが多くなるようです。

Iさん

日本では、誰かとディナー行ったり、ショッピングしたりが定番だよね。家でゆっくりするイメージはないかも。

24日は家族と時間を過ごし、日付が変わる瞬間を待ちます。まるで日本の年越しのようですね!25日を迎えると、子どもたちはプレゼントを開けます。

25日は、クリスマス定番のお菓子「プトブンボン」や「ビビンカ」などを食べます。日本でいうクリスマスケーキみたいなものですね◎そして、夜にはノチェブエナという年に一回の特別なディナーを楽しみます!24日・25日共に、家族と過ごし、クリスマス定番のものを食べるのが、フィリピンの一般的な過ごし方のようです。

街の雰囲気編

日本ではクリスマスが近づくと、サンタさんの飾りやクリスマスツリーを見かけることも増えます。フィリピンではどうでしょうか。見ていきましょう!

9月からクリスマスモード!?

なんと!フィリピンのクリスマスの準備は9月1日から始まります!9月になると、街にはクリスマスソングが流れ始め、クリスマスツリーが置かれ始めます。4か月間もクリスマスモードが続くのは、世界でもフィリピンだけと言われています。

実際のフィリピンのクリスマスは、12月16日から1月の第一日曜日までとされています。1月まで続くという点は、日本と全く違いますね!

そして、12月16日から25日にかけては、より盛り上がりを見せます。12月16日から25日までの9日間は、毎日教会で行われるミサに通い、キリストの生誕を祝うのがフィリピン人の慣習です。

ちなみに、9月~12月までの期間を、フィリピンでは「バーマンス(Ber months)」というそうです。英語で表記すると、September、October、November、Decemberと、「ber」がつきますね。このバーマンスは、フィリピンのクリスマスシーズンを示しています☆

クリスマス飾りは星形ランタン「パロル」

クリスマスの準備が早いフィリピンですが、どんな飾り付けがあるのでしょうか。日本では、クリスマスツリーが定番ですね。フィリピンでは、パロル」という星の形をしたランタンが飾られます。

パロルは、街の通りや、各家の軒先に飾られています。フィリピンの伝統的なクリスマス飾りです。様々なサイズ、色があり、にぎやかながら聖なる雰囲気を醸し出します。

ちなみに、パロルという言葉は、スペイン語に由来しています。「ランタン」を意味するスペイン語Farolがもとになっているようです☆

パロル

プレゼント編

クリスマスと言えば、プレゼントは欠かせませんね。日本のクリスマスでは、サンタさんがソリにのってプレゼントを届けに来てくれます。雪のないフィリピンのクリスマスはどんなものなのでしょうか。サンタさんはいるのでしょうか…!

南国にもサンタさんはいる!

朗報です!フィリピンにもサンタさんはいます!!ただし、「プレゼントを届けてくれる」という日本のイメージのサンタさんとは異なります。「誰がプレゼントを届けてくれるの?」という疑問には、後ほどお答えします◎

クリスマスシーズンには、サンタさんの置物や飾りがあちこちで見られます。街で見かけるサンタさんの数は、日本より多いかもしれません…!フィリピンのサンタさんは、クリスマスそのものを届けてくれるのかもしれませんね♪

ゲーム感覚で!プレゼント交換会

悲報です。フィリピンでは、サンタさんがプレゼントを届けてくれることはありません。しかし!その分、仕事仲間や友人でプレゼントし合う素敵な文化があります!その名も「マニート・マニータ」です!

マニート・マニータは、ゲーム感覚で楽しめるプレゼント交換会です。プレゼント会の前に、くじ引きでプレゼントを渡す相手を決めます。実は、プレゼントとして何が欲しいかもリクエストできるのです(リクエスト通りにいくとは限りませんが…)!!

そして当日までに、プレゼントを準備します。このマニート・マニータでは、誰から何を貰えるのか分かりません!そこがワクワクどきどきポイント☆準備段階から当日まで、ずっと盛り上がりを見せる楽しいイベントです!

フィリピンの子どもたちは、プレゼントを親や親戚からもらうようです!お年玉のように、現金を貰うこともあるようですよ◎貰ったプレゼントは、クリスマスツリーの下に置き、25日に開けるみたいです!

有名なクリスマスイベント編

日本で有名なクリスマスイベントというとなんでしょうか?クリスマスマーケットや、イルミネーションといったところでしょうか。フィリピンでは、クリスマスを一層盛り上げるイベントが開催されます。見てみましょう!

サンフェルナンド・ジャイアント・ランタン・フェスティバル

先ほど紹介したパロルという星形ランタンのイベントです。パロルの生産地であるパンパンガのサンフェルナンドで毎年開催されます。

このイベントでは、1メートルを超える巨大パロルを見ることができます!色鮮やかなパロルが並ぶ様子は圧巻です!気に入ったパロルを購入できるので、ぜひ足を運んでみてください!

パロルがたくさん飾られている様子

クリスマスのごちそう編

日本のクリスマスと言うと、クリスマスケーキやチキンが定番ですよね。11月にはCMや予約のお知らせをよく見ます。フィリピンでは何を食べるのでしょうか?今回は、フィリピンのクリスマス定番の食べ物をご紹介します!

もち菓子!プトブンボン!

可愛らしい名前のプトブンボンは、棒状のもち菓子です。「プト」は蒸したお餅、「ブンボン」は竹筒という意味があります。竹筒の中にもち米を詰めて蒸して作られます。

色は紫色で、ココナッツフレークや砂糖、ゴマをまぶして食べます。フィリピンらしく、プトブンボンはバナナの皮に包まれています!クリスマスの時期は、夜遅くまで教会付近で売られているため、気軽に買うことができますね◎

プトブンボン

米粉のケーキ!ビビンカ!

米粉とココナッツミルクを用いて作られるケーキが、ビビンカです。しっとりモチモチした食感が特徴のケーキです。実は、焼きと蒸しの2種類があります。伝統的な方は、蒸しのビビンカです。

こちらもバナナの皮を使用しています。皮を型として、生地を流し込んで作っているようです。サイズは小さめなので、おやつにぴったりですよ!

ビビンカ

豚の丸焼き!レチョン!

レチョンは、フィリピンの伝統的な国民食です。炭火でまるまる一頭の豚を焼いたものがレチョンです。クリスマスはもちろん、結婚式などのお祝い事によく食べられます。

Iさん

日本ではチキンが定番だけど、フィリピンではポークなんだね!

レチョンは、一般家庭で調理されることはほとんどありません。もし現地で「レチョンが食べたい!」と思ったときは、レストランへ足を運びましょう◎

家族でごちそう!ノチェブエナ

ノチェブエナ(noche buena)とは、スペイン語で「おやすみなさい」「神聖な夜」という意味です。フィリピンにおけるノチェブエナは、12月25日の夜に家族で楽しむ特別なディナーのことを言います。

Iさん

日本ではクリスマスイヴの方が盛り上がるイメージだけど、フィリピンではクリスマスの方が大切そうだね!

先ほどあげたレチョンプトブンボンも、ノチェブエナの定番です。他のディナーの内容は、地域や家庭によって異なるようですよ♪

クリスマスソング編

Miss Kita Kung Christmas

この歌は、長い間フィリピンで愛されてきたオリジナルクリスマスソングです。

Sa May Bahay Ang Aming Bati

こちらもフィリピンの伝統的なクリスマスソングです。クリスマスを祝う歌です。

語学学校のクリスマスは?

ここで、語学学校のクリスマスをご紹介します!

学校は休みになる場合が多い

まず注意していただきたいのは、クリスマスは語学学校もお休みになることが多い点です!フィリピン人にとって大切な祝日であるため、学校はありません。

ちょうどクリスマスの時期に短期留学を考えている方は要注意です!街のクリスマスの雰囲気を楽しめる一方で、授業日数は減ってしまいます…。「1日も無駄にしたくない!」という方は、スケジュールにはお気をつけてください。

学校でもクリスマスパーティー

多くの語学学校では、クリスマスに関するイベントを開催すると思います。クリスマスの楽しみ方は学校によって異なります。当日は学校が休みなので、12月中にイベントが開催されることが多いようです。

クリスマスパーティーを開催し、みんなでダンスする学校もあれば、マニート・マニータでプレゼント交換をする学校も。先生も一緒になってイベントを楽しむことが多いので、かなりの盛り上がりを見せます!

クリスマス注意ポイント

これまで、楽しいフィリピンのクリスマスをご紹介してきました。最後に、フィリピンのクリスマスを最大限楽しむための注意点をお伝えします◎

クリスマスは治安が悪化しがち

誰もがワクワクするクリスマスですが、治安が悪くなるのも事実です。スリ置き引きには要注意です!浮かれ気分の人を狙っている人は少なからずいます。グループで盗みを行う人もいます。

フィリピンには貧困層の方もまだ多くいます。クリスマスは、富裕層と貧困層の格差をまざまざと見せつけるようなイベントであるのも事実です。ただ、自分の身は自分で守らなくてはなりません。金品をたかられても、心を鬼にしてかわしましょう。「かわいそうだから…」と行動を起こすと、他の犯罪集団に狙われる可能性もあります。お気を付けください。

詳しくはこちらの記事をご覧ください!

クリスマスはとにかく混雑する

日本でも、クリスマスシーズンは街に人が溢れます。お店も道路も混雑しますね。フィリピンでは、日本以上に混雑します。日本と同様、クリスマス商戦がより盛り上がるためです。

特に、ショッピングモールでは要注意です。12月中旬からかなり混雑してきます。タクシーのりばも人で溢れ、配車アプリでタクシーを呼ぼうにも全くつかまりません。

この際は、バイクタクシーの利用をおすすめします。バイクの方が、普通のタクシーよりもつかまりやすいです◎また、渋滞がひどい道路も、バイクならスーっと道を抜けやすいのでおすすめです。

プレゼント選びの注意点

マニート・マニータでは、あるテーマをもとにプレゼントを用意するとお伝えしました。ここでひとつ注意しておきたいことがあります。物価の違いをふまえ、プレゼントの金額には気を付けていただきたいです。

よかれと思って、現地ではお高めのプレゼントを入れると、微妙な雰囲気になることがあります…。あくまでゲーム感覚で楽しめるのがマニート・マニータのよいところ。食べ物でも十分楽しめるイベントですよ♪

さいごに

フィリピンのクリスマス、いかがですか?日本との違いもかなりありましたね!食事やイベント、プレゼントの仕方も異なります。ぜひ、現地に足を運んで楽しんでみてください!

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